今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise
Lesion specific interventional therapy—どのような病変がふさわしいか
New device時代のPOBAの適応病変
許 永勝
1
,
玉井 秀男
1
1滋賀県立成人病センター循環器科
pp.701-703
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909321
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ポイント
●バルーン拡張術(POBA)の初期成績は成功率90%以上,死亡率1%以下,急性心筋梗塞や緊急バイパス術の合併症発生率は2〜4%と良好である.
●POBAの慢性期成績は良好であるが,最大の問題点は再狭窄である.最近日本で開発された抗アレルギー薬トラニラストに再狭窄抑制効果が認められるなど,明るい材料も出てきている.
●POBAの最適病変はACC/AHA task force分類のtype A病変であるが,new device時代の現在でも,POBAはすべてのPTCAの基本である.
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