今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise
狭心症の治療
高齢者ならびに合併症のある狭心症患者に対する治療
心不全を合併している狭心症の治療
関戸 司久
1
,
高野 照夫
1
1日本医科大学集中治療室
pp.676-680
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909315
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ポイント
●慢性心不全では,不安定狭心症合併例の死亡率は高く予後不良である.
●急性期治療は薬物療法が主体であるが,根本的治療は冠血行再建である.
●運動負荷心電図,ホルター心電図が陰性であっても,積極的にviability評価が必要である.
●低心機能症例へのCABG,PTCAは有用であるが,その適応には十分な検討を要す.
●薬物治療ではACE阻害薬が第一選択であり,抗血小板薬,抗凝固薬と併用する.
●β遮断薬,Ca拮抗薬は心収縮力抑制があり,増悪に留意して用いる.
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