Japanese
English
特集 外来で見逃されやすい疾患I―症状からのアプローチ
狭心症
Angina Pectoris
中西 成元
1
Shigemoto Nakanishi
1
1虎の門病院循環器センター内科
pp.24-25
発行日 1992年1月15日
Published Date 1992/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414900306
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- Abstract 文献概要
■要注意の症状!
再現性を有する胸痛発作
安静時一定時刻に生じる胸痛喉,歯に放散する痛み
・狭心症は冠血流の需要と供給のアンバランスにより生じる心筋虚血がもたらす胸部症状および虚血の他覚的所見をいう.
・狭心症の発生機序,病態により症状が異なり,治療法も違ってくる.
・高度な冠動脈硬化が原因の場合,一般的に労作,頻脈などで心筋酸素需要が亢進した結果,心筋は一過性に虚血となり胸痛が生じる.
・冠痙攣により冠狭窄が生じて心筋虚血が出現すると胸痛が起こる.この場合は必ずしも労作とは関係なく,むしろ明け方安静時に多い.
・上記2者が混在する場合もある.
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