今月の主題 狭心症—日常臨床へのExpertise
狭心症の治療
分類別の診断と治療法
無症候性心筋虚血
岸田 浩
1
1日本医科大学第1内科
pp.628-629
発行日 1998年4月10日
Published Date 1998/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909302
- 有料閲覧
- 文献概要
ポイント
●冠動脈疾患の発見には運動負荷心電図が重要であり,症状がなくてもハイリスク群に相当する場合には,積極的な治療法の選択を検討すべきである.
●また,ほかの検査との組み合わせによる心筋虚血の重症度判定が重要であるが,薬物療法を行う場合には,胸痛という警告現象が欠如しているため,日常生活で安全に行動できるような運動処方による指導が必要である.
●心筋虚血の薬物療法は長期に継続することから,大規模臨床試験によるevidence-basedmedicineに基づいた狭心症治療薬,抗高脂血症薬,降圧薬などの選択が重要である.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.