今月の主題 経静脈・経腸栄養療法のストラテジー
栄養不良症の成因と疾病治療における重要性
栄養評価法—初期評価から治療効果の評価まで
正田 良介
1
1国立国際医療センター消化器科
pp.214-218
発行日 1998年2月10日
Published Date 1998/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909211
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ポイント
●適切な評価を行うと,栄養不良状態の入院患者の頻度は高く,またその状態が疾病の予後と関連している.
●正確な栄養状態の評価は,適切な栄養療法の開始と継続の決定に不可欠である.他方,体重と血清アルブミン値のみでは正確な栄養状態の評価は不可能である.
●適切な病歴・身体所見に加え,身体計測(上腕三頭筋皮下脂肪厚・上腕周囲長など)は現在でも栄養評価のスタンダードである.また,血清蛋白質・機能的栄養評価法なども有効な補助的評価法である.
●これらの評価法の問題点を理解しつつ,正しく使用することにより適切な栄養療法が可能になる.
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