今月の主題 画像でせまる呼吸器疾患
画像でせまる呼吸器疾患
感染性疾患
肺非定型抗酸菌症
露口 一成
1
,
井上 義一
1
,
鈴木 克洋
1
,
坂谷 光則
1
1国立療養所近畿中央病院内科
pp.1920-1923
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909149
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ポイント
肺非定型抗酸菌症(非結核性抗酸菌症)の画像所見は,肺結核症に比してある程度の特徴もあるが区別できないことも多く,診断にあたっては菌を証明して同定を行うことが重要である.
肺M.avium complex(MAC)症の代表的な画像所見として,肺尖部に好発し空洞を伴う結節を主体とするタイプと,中葉舌区に好発し小結節と気管支拡張を主体とするタイプの2つがある.
肺M.kansasii症の画像所見は,肺尖部に好発し空洞を有することが多く,肺結核症に類似している.
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