今月の主題 画像でせまる呼吸器疾患
Editorial
呼吸器疾患の画像をいかに学ぶか
山口 哲生
1
1JR東京総合病院呼吸器内科
pp.1822-1825
発行日 2002年11月10日
Published Date 2002/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909128
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最近のほとんどの医療機関では,胸部X線撮影をオーダーすると,自現機を使って即現で目の前に写真が出されてくる.読影医が研修医であろうが,他科の医師であろうが,好むと好まざるとにかかわらず即現の写真を読まなければいけない状況にある.胸部の画像診断が他疾患のそれと違う最も大きな点である.胸部X線写真読影の十分な修練を積むことは,少なくともこれからの研修医の義務であり,同時に,そのトレーニングを行うことはわれわれ指導医の責務であるといえる.
また,胸部CT像の読影は,慣れてくればむしろ胸部単純X線像の読影を補助してくれるものであり,決して余分な仕事を増やすものではない.だから,ぜひ胸部CT読影にも慣れ親しんでほしいと思う.
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