増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
解熱・鎮痛・向精神薬
ベンゾジワゼピン系(超短時間〜短時間型)/非ベンゾジワゼピン系睡眠薬(マイスリー,ハルシオン,アモバン,レンドルミン,リスミー,ロラメット/エバミール)
中島 亨
1
1杏林大学医学部精神神経科学教室
pp.473-477
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402909124
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薬物は一般には作用の持続時間が長いほうが長所となることが多いが,睡眠薬では眠っている間だけ効果が持続することが理想であるため,薬物の体内への蓄積性および効果の持続時間という観点から,特に生物学的半減期(半減期)による分類がなされている.すなわち,本稿で述べる超短時間〜短時間型の睡眠薬は,両者とも体内への蓄積性はなく,超短時間型(半減期6時間以内)では翌朝起床時に効果はかなり消失し,短時間型(半減期6〜12時間)では翌日入眠時に効果はほとんど消失している薬物であると定義される.
ここでは,短時間〜超短時間作用型の睡眠薬であるゾルピデム(マイスリー®),トリアゾラム(ハルシオン®),ゾピクロン(アモバン®),プロチゾラム(レンドルミン®),リルマザホン(リスミー®),ロルメタゼパム(ロラメット®,エバミール®)について,主として各薬剤のインタビューフォームを元に概説する.
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