増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
呼吸器薬
抗コリン薬(アトロベント,テルシガン,フルブロン)
巽 浩一郎
1
1千葉大学大学院医学研究院加齢呼吸器病態制御学
pp.164-165
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908995
- 有料閲覧
- 文献概要
薬の副作用を考慮するにあたり,抗コリン薬(アトロベント®,テルシガン®,フルブロン®)は(経口ではなく)吸入で使用するため,全身的な副作用は軽微であるのが特徴である.しかし,投与対象となる疾患は慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructive pulmonary disease:COPD)が主であり,そのため高齢者が多いことを考慮すると,併存疾患・併用薬剤に留意して吸入抗コリン薬を使用する必要はある.
吸入抗コリン薬は,日本呼吸器病学会が提唱しているCOPDガイドラインでは第一選択薬になっている.気管支喘息の気道閉塞に対する効果は限られているので,COPDが投与対象の主な疾患になる.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.