今月の主題 最新ガイドラインに基づく喘息とCOPDの診療
喘息とCOPDの治療で重要な薬物の基礎知識
抗コリン薬
山谷 睦雄
1
1東北大学病院老年科
pp.1901-1903
発行日 2007年10月10日
Published Date 2007/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102978
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ポイント
●抗コリン薬は主にM3受容体を遮断して,副交感神経による気管支収縮を抑制する.
●チオトロピウムは受容体からの解離が遅く,長時間作用型の薬理効果をもたらす.
●気管支喘息では,増悪時に,β2刺激薬に抗コリン薬追加を検討されてよいと位置づけられている.
●長時間作用型抗コリン薬は,中等症以上のCOPD患者の安定期長期管理に推奨されている.
●COPDにおける管理・治療には,抗コリン薬がファースト・チョイスとして用いられる.
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