増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
消化器薬
C型肝炎ウイルス治療薬(レベトール)
菊池 健太郎
1
,
宮川 浩
1
1帝京大学溝口病院第4内科
pp.124-126
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908978
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リバビリン(レベトール®)は1972年に合成されたプリンヌクレオシドアナログで,ウイルスの増殖を複数の作用点で阻害する薬剤である.1991年にC型慢性肝炎に対する治療結果が報告されたが,本剤単独では十分な抗ウイルス効果は得られなかった1).しかしその後インターフェロン(IFN)との併用療法の有用性が確認され2,3),難治性といわれるHCV genotype Ibで高ウイルス量(100kcopies/ml以上,1Meq/ml以上)を示す症例に対する新しい治療法として登場した.本稿では本剤の使用に際しての注意事項を中心に述べる.
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