増刊号 内科医が使う薬の副作用・相互作用
循環器薬
プロスタグランジン製剤(プロスタンディン,リプル,オパルモン,プロサイリン)
渡辺 郁能
1
,
上松瀬 勝男
2
1駿台日本大学病院循環器科
2日本大学内科学講座内科2部門
pp.58-59
発行日 2002年10月30日
Published Date 2002/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908945
- 有料閲覧
- 文献概要
プロスタグランジン製剤は強力な血管拡張物質の一つであり,閉塞性動脈硬化症をはじめとする末梢循環障害(図1)に対して有効である.注射用プロスタグランジンは末梢血管拡張・血小板凝集抑制・赤血球変形態改善・活性酸素産生抑制など血液と血管壁の両面に作用し,心機能・血圧・呼吸に対する影響が比較的少ない薬剤である.近年使用できる製剤が増え,動脈内・静脈内投与や経口投与も可能になり応用範囲も拡大されてきた.
Copyright © 2002, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.