演習 腹部救急の画像診断・4
自動車同士の事故で搬送された54歳男性
大橋 正樹
1
,
兼子 晋
1
,
葛西 猛
1
,
八代 直文
2
1亀田総合病院救命救急科
2亀田総合病院放射線科
pp.1783-1787
発行日 2002年10月10日
Published Date 2002/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908919
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Case
症例:54歳,男性.
主訴:右前胸部痛から右上腹部痛.
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:自動車同士の正面衝突事故で搬送された.被害者はシートベルトを装着していなかった.意識は清明であり,強い右前胸部痛から右上腹部痛を訴えていた.
現症:血圧 70mmHg(触診),脈拍数 120/min,呼吸数 28回/min,体温 34.2℃.意識障害なし.右肺呼吸音減弱.腹部は膨隆し,右上腹部に圧痛あり.血液検査:Hb 10.9g/dl,Ht 30%,WBC 191×10/μl,PT-INR 1.16,APTT 28.8秒,GOT 830IU/l,GPT 621IU/l,LDH 2,378IU/l,CK 441IU/l.
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