演習・腹部救急の画像診断(11)
山林作業中落下した丸太に衝突した60歳男性
兼子 晋
1
,
郡 太郎
1
,
葛西 猛
1
,
八代 直文
2
1亀田総合病院救命救急科
2亀田総合病院放射線科
pp.889-894
発行日 2003年5月10日
Published Date 2003/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402102065
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Case
症 例:60歳,男性.
主 訴:左側胸部痛.
既往歴:特記すべきことなし.
現病歴:山林でしゃがみ込んでの作業中に,直径20cmの丸太が落下してきて,左側胸部に衝突して受傷.
現 症:血圧130/70mmHg,脈拍数110/min,呼吸数24/min,意識清明,呼吸音に左右差はなし.左肩甲部に打撲痕,左側胸部全体に自発痛および圧痛,腹部には明らかな所見なし.
検 査:Hb14.1g/dl,AST47IU/l,ALT25IU/l,LDH442IU/l,CPK818IU/l,SpO2 97%(room air).腹部エコー検査で腹腔内貯留液あり.来院時の腹部造影CTを提示する(図1a,b).
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