今月の主題 内科医に必要な血管疾患診療の知識
血管疾患の基礎知識
人工血管についての基礎知識
岡崎 幸生
1
,
伊藤 翼
1
1佐賀医科大学胸部心臓血管外科
pp.1462-1463
発行日 2002年9月10日
Published Date 2002/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908843
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ポイント
現在使用されている人工血管は,材質の違いからポリエステル糸(Dacronなど)を編んで作成したものとexpanded polytetrafluoroethylene(e-PTFE)とに大別できる.
ポリエステル製編み織り人工血管には,平織り(woven)とメリヤス編み(knitted)がある.
porosity(有孔率)は,人工血管内に水を用いて120mmHgの圧をかけたとき,1cm2当たり1分間にどれだけの水が漏出するかをmlの単位で表した数値として示される.
人工血管の課題は,小口径人工血管開存性向上と人工血管の耐感染性の向上である.
小口径人工血管の遠隔閉塞の主要原因は吻合部内膜肥厚である.
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