看護ミニ事典
人工血管/血管移植
三島 好雄
1
1東京大学医学部第一外科
pp.861-862
発行日 1981年8月1日
Published Date 1981/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661922779
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歴史
人工血管の研究は古くから行われていたが,今日広く用いられている中膜の弾性線維を人工的に作製するという意味で,人工血管を発表したのは1952年,Blake-moreが最初である.その後,nylon,orlon,dacron,teflonなどの合成高分子材料を編んだり,織ったりした人工血管,その表面を特殊加工したもの,あるいは不織布人工血管,さらには加工したウシの頸動脈やヒトの膳帯静脈などの生体材料などが出現し,今日では少なくとも一定以上の太さの動脈では,人工血管移植は一般的な手術手技とされている.
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