人工臓器・5 最先端の技術を探る
人工血管
pp.484-487
発行日 1984年5月1日
Published Date 1984/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661920761
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人工血管の歴史
血管の機能としては,血液を各組織に送るという単純なものだが,血管が損傷したり,血栓(血液のかたまり)ができてしまうと,血液が送られてこない組織はたちまち障害を受けたり,壊死状態に陥ってしまう.そのため外科領域では19世紀のころから,人工の管で生体のある部分(主に太い動脈)の血管を代用しようという試みがなされてきた.
初期においては,様々な金属などの管を利用して動物実験を行っているが,血栓ができたり,出血したりで,すべて不成功に終わっている.
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