今月の主題 腸疾患診療のノウハウ
鑑別すべき重要な疾患
薬剤性腸炎
吉岡 政洋
1
1南多摩病院消化器内科
pp.853-855
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908711
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ポイント
薬剤性腸炎は抗菌薬,NSAIDs,抗癌剤などにより発症する.その病像は,偽膜,出血,潰瘍,びらんなど多彩で,感染性腸炎,虚血性腸炎,炎症性腸疾患などとの鑑別を要する.
便培養や内視鏡像などから診断は比較的容易である.しかし原因薬剤を中止して,対症療法を行いながら治療的診断を行うべきである.
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