今月の主題 腸疾患診療のノウハウ
診断のための検査法
検便
藤谷 幹浩
1
,
高後 裕
1
1旭川医科大学第3内科
pp.768-770
発行日 2002年5月10日
Published Date 2002/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908686
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ポイント
便潜血反応検査は,化学法と免疫法に大別される.化学法は全消化管の出血を,免疫法は主に下部消化管の出血を反映する.
化学法では動物のHbや鉄剤などの薬剤により偽陽性を生じることがある.免疫法では洗浄剤の混入により偽陰性を生じやすい.
便細菌学的検査および寄生虫検査では,検査前に目的菌(寄生虫)をできるだけ絞り込んでおく.
便細菌学的検査の結果を正しく解釈するには,検出された菌が常在菌か否か,血清型や毒素産性の有無はどうか,について十分考慮する必要がある.
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