臨床メモ
検便潜血反応の意義再認識
新美 毅
1
1板橋区医師会病院内科
pp.681
発行日 1969年6月10日
Published Date 1969/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402202698
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最近の優れた検査方法が一般臨床に応用されてくると,従来から行なわれていた打診法,聴診法,触診法,視診法などはついおろそかになりがちであり,これと同様に古くから用いられていた糞便潜血反応や赤血球沈降速度(以下赤沈と略)等の検査は,とかく軽んじられがちの傾向がある.
この患者は約1年前から貧血症状を示し,某大学病院を受診,精査の結果,低色素性貧血の診断を受け,鉄剤投与を受けていたが改善されず,再度精査を希望して来院したものである.
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