今月の主題 21世紀に向けての寄生虫症
技術解説
検便を見直そう―厚層塗抹法と集卵法の要領
記野 秀人
1
,
川出 智子
2
,
大石 久二
3
Hideto KINO
1
,
Tomoko KAWADE
2
,
Hisaji OOISHI
3
1浜松医科大学寄生虫学教室
2遠州総合病院検査科
3(財)静岡県予防医学協会
キーワード:
検便
,
セロファン厚層塗抹法
,
MGL法
Keyword:
検便
,
セロファン厚層塗抹法
,
MGL法
pp.1597-1602
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904271
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検便は寄生虫症の診断において古典的かつ基本的診断法であると同時に,極めて有効な診断法である.多くの蠕虫症で確定診断を下すことができるうえ,原虫症の診断にも役だつ.臨床検査の現場で行うには,比較的簡便で検出力が高く,広い範囲の寄生虫をカバーできる方法が望ましい.そのためにはセロファン厚層塗抹法とMGL法の簡易法を併用することが最も実際的である.
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