今月の主題 腎・尿路系疾患を診る
腎不全診療の実際
慢性腎不全患者の救急および感染症
宮崎 真理子
1
,
田熊 淑男
1
1仙台社会保険病院腎センター
pp.1879-1881
発行日 2001年11月10日
Published Date 2001/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908447
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ポイント
心血管障害,脳血管障害が慢性透析患者の死因の4割を占める.
上部消化管出血は,びらん,点状出血,急性腹症では虚血性腸炎の頻度が高い.
高齢化,原疾患による動脈硬化,自律神経機能異常,透析療法下の体液バランス,貧血,代謝異常,抗凝固薬などが経過に影響する.
腎不全患者はコンプロマイズドホストと捉えられ,耐性菌感染や結核の罹患率,敗血症に至るリスクが高い.
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