Medicina(Tokyo) Volume 38, Issue 7 （July 2001）

medicina 38巻7号（2001年7月発行）

今月の主題内科医が知っておきたい外科的治療のUpdate

消化器外科

胃癌に対する縮小外科手術市倉隆 ¹ , 小川敏也 ¹ , 望月英隆 ¹ ¹防衛医科大学校第1外科 pp.1159-1161

発行日 2001年7月10日 Published Date 2001/7/10

DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908211

PDF(11722KB)

ポイント

　局所切除は術後QOLはきわめて良好だが，適応症例は少ない．

　幽門保存胃切除では，ダンピング症状や十二指腸内容の残胃への逆流が軽減される。

　噴門側胃切除では逆流性食道炎の予防と術後内視鏡検査の容易さとのバランスが重要である．

　迷走神経温存やリンパ節郭清縮小は術後QOLの改善に有用である．

　定型手術を行えばきわめて予後良好な早期胃癌に縮小術式を行うには，厳密な適応が求められる．

　今後，sentinei lymph node概念の臨床応用が期待される．

基本情報

電子版ISSN 1882-1189 印刷版ISSN 0025-7699 医学書院

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