プライマリケアにおけるShared Care—前立腺肥大症患者のマネジメント・4
前立腺肥大症を中心とした前立腺疾患のShared Care(役割分担ケア)
福井 準之助
1
1聖路加国際病院泌尿器科
pp.889-894
発行日 2001年5月10日
Published Date 2001/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908149
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shared careの必要性
先進国では人口の高齢化によって高齢者特有の疾患が増加し,その結果,医療費の増加による国家財政の圧迫などが深刻化し,医療制度の見直しが取り上げられている.その1つの解決法として,医療の中心が専門医のケアから,費用がかからず,かつ効率的な医療の提供ができるprimary careへと流れが変わり,制度改革が進んでいる.わが国においても,最近同様の傾向が認められ,病・診連携や診・診連携の重要性がとりわけ専門医の間で再認識されるようになり,地域の核となる病院とかかりつけ医との間に密接な関係が成り立とうとしている.数年後には,欧米に類似するが,わが国の文化に適合した特有の制度が確立されると推測される.
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