Japanese
English
今月の主題 Geriatrics—高齢者のQOLをみる医療
Geriatric syndrome—高齢者特有の病態
睡眠時呼吸障害と加齢
Sleep-disordered breathing
成井 浩司
1
1虎の門病院呼吸器科
pp.609-614
発行日 2001年4月10日
Published Date 2001/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908085
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
近年,睡眠時呼吸障害に関する多くの疫学検討が行われ,睡眠時呼吸障害は稀な疾患でないことがわかってきた.30〜60歳の健常人602名を対象にしたYoungら1)の検討では,女性の9%,男性の24%に睡眠時呼吸障害を認め,健常人においてもしばしばみられる現象であると報告している.しかし,高齢者における睡眠時呼吸障害の発現頻度および臨床的意義はいまだ不明な点が多い.本稿では,高齢者における睡眠時呼吸障害に関する報告をまとめ,加齢に伴う睡眠時呼吸障害の発現頻度,臨床症状,病的意義,予後を検討する.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.