今月の主題 臨床医のための呼吸調節と障害
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症・肥満・高血圧の関連性
弓野 大
1
,
成井 浩司
2
1東京女子医科大学附属日本心臓血圧研究所循環器内科
2虎ノ門病院睡眠センター
pp.1160-1164
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402100882
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ポイント
睡眠時無呼吸症は肥満と高血圧との間に介在する重要な病態である.
睡眠時無呼吸症が高血圧を導くことは多くの研究により明らかとなった.
肥満が睡眠時無呼吸症のリスクを増加させ,逆に睡眠時無呼吸症の存在自体も体重増加を引き起こす.
睡眠時無呼吸症は,今まで肥満だけが原因とされていたいくつかの病態生理(交感神経活性・腎機能・レプチン,インスリン抵抗性・酸化ストレス・レニン-アンジオテンシン系・炎症など)の過程に関与している.
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