特集 耳鼻咽喉科領域の発達変化と加齢変化
耳鼻咽喉科疾患の診断と治療
加齢に伴う疾患 睡眠障害
中山 明峰
1
,
寺西 正明
1,2
Meiho Nakayama
1
,
Masaaki Teranishi
1,2
1めいほう睡眠めまいクリニック
2国立病院機構名古屋医療センター耳鼻咽喉科
キーワード:
加齢変化
,
睡眠障害
,
加齢
,
概日睡眠リズム障害
,
レム睡眠行動障害
,
不眠
Keyword:
加齢変化
,
睡眠障害
,
加齢
,
概日睡眠リズム障害
,
レム睡眠行動障害
,
不眠
pp.1509-1511
発行日 2023年12月1日
Published Date 2023/12/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000894
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はじめに
ヒトは生まれた時から年齢とともに睡眠動態は変化する。幼児期約12時間が必要である睡眠が,高齢になると約6時間に短縮する。また,嬰児の頃,ひと晩レム睡眠割合が約50%あるのが年齢とともに短縮し,成人でいったん約25%に落ち着き,高齢になると20%以下に減少する。つまり,加齢とともに睡眠ホルモンであるメラトニンが低下し,睡眠脳波が変化するのみならず,睡眠動態を大きく影響する覚醒や生活行動パターンの変化に伴い,睡眠障害に悩む高齢者が増加している。
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