今月の主題 Hematological malignancy—診断と治療の現状と展望
治療の現状と展望
支持療法
サイトカインの造血器腫瘍治療への臨床応用
矢ヶ崎 史治
1
,
別所 正美
1
1埼玉医科大学第1内科
pp.258-261
発行日 2001年2月10日
Published Date 2001/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402908003
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ポイント
通常化学療法後のG-CSF投与は好中球減少期間を短縮するが,生存率には影響を与えないとする成績が多い.
G-CSFが入院日数や抗生剤投与期間を短縮するとの報告はあるが,医療コストの削減に貢献するかは未解決である。
G-CSFの予防投与は化学療法後の骨髄抑制が高度で40%以上が発熱すると予測される場合に妥当である。
AMLにおけるG-CSF投与が寛解導入失敗や再発率を増加指せる臨床的根拠はない.
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