これからの医療と医療制度・2
特定機能病院
寺崎 仁
1
1日本大学医学部医療管理学
pp.459
発行日 1994年2月10日
Published Date 1994/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907937
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前号で「大学病院の特定機能病院への移行の動きは鈍い」と書いたが,ここ1カ月の間に状況は一変しているようである.この原稿は11月に書いているのだが,従来の2つの国立病院(国立がんセンター・国立循環器病センター)に加えて,12月1日より順天堂大学病院と日本医科大学病院,それに日本大学板橋病院の3つの私立大学病院が,「特定機能病院」として承認されることが決まった.そして,11月下旬と12月上旬には,たて続けに医療審議会の開催が予定されており,新たに10施設程度が「特定機能病院」に承認される見通しである.そのほとんどは私立医科大学の病院であるが,3〜4の国立大学でも「特定機能病院」への移行を早急に検討しているようで,この原稿が読者の目に触れる頃には,恐らく20施設近くの大学病院が「特定機能病院」となっている可能性がある.
ところで,この聞き慣れない「特定機能病院」とは一体どのようなものなのであろうか.
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