今月の主題 消化器薬の使い方 2001
消化器治療薬を使う!
膵疾患
田口 進
1
,
渡辺 浩之
1
,
天野 長久
1
1昭和大学医学部第2内科
pp.1823-1825
発行日 2000年11月10日
Published Date 2000/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907830
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◆Key Question
急性膵炎に対するprotease inhibitorの持続投与はなぜ重要か?
臨床エビデンス
急性膵炎の治療は,膵臓に起きた急性炎症を沈静化させることはもちろん,本疾患の病態の特性である全身の変化に対応することが必要であり,基本的な治療と急性膵炎に伴う合併症に対する治療とから成る.
急性膵炎の発症,進展には多くの酵素が関与しているが,中でも蛋白分解酵素の1つであるトリプシンは,急性膵炎を発症させる重要な因子であり,さらにほかの膵酵素を活性化させ,これら活性化された膵酵素による膵自体の炎症の進展に加え,急性膵炎特有の全身臓器の障害を起こさせている.
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