連載 A.M.C.心臓手術と麻酔:第7回
僧帽弁狭窄症に対する人工弁置換術
吉田 和則
1
,
内藤 嘉之
2
,
井出 雅洋
3
1西宮渡辺病院 外科
2明石医療センター 麻酔科
3神戸麻酔アソシエイツ
pp.400-409
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101100083
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症例
49歳の男性,身長175cm,体重61.2kg,体表面積1.76m2。45歳時に心不全で入院,僧帽弁狭窄mitral stenosis(MS)および心房細動atrial fibrilation(Af)による心不全と診断された。保存的治療にて心不全症状の改善を認め,退院後は循環器内科にて投薬治療を受けていた。最近,労作時の動悸や下肢の浮腫などの症状増悪を認めるようになった。精査の結果,中等度のMS,Ⅰ度の三尖弁閉鎖不全tricuspid regurgitation(TR),Afと診断され,僧帽弁置換術mitral valve replacement(MVR)とメイズ手術が予定された。
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