今月の主題 症例から学ぶ水電解質・酸塩基平衡異常
症例・Ca・P代謝異常,その他
Fanconi症候群と低P血症
米村 克彦
1
1浜松医科大学血液浄化療法部
pp.934-936
発行日 2000年6月10日
Published Date 2000/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907501
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【症例】60歳,主婦.十二指腸潰瘍で近医通院中であったが,1995年12月に初めて尿蛋白と尿糖を指摘された.一日尿蛋白は0.6〜1.0gであり,空腹時血糖は90mg/dl,75g糖負荷試験も正常であり腎性糖尿と診断された.1997年10月頃から下肢の関節痛が出現するようになり,1998年6月より,一日尿蛋白が2.0g,尿糖は30g,血液生化学検査にてAl-Pase高値と低P血症も出現したため,精査・加療目的にて当科紹介入院となった.入院時検査成績を示す.
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