今月の主題 血栓症と抗血栓薬
血栓症の臨床—疫学と病態
DlC—病態の多様性
御舘 靖雄
1
,
朝倉 英策
2
1金沢大学医学部第3内科
2金沢大学医学部附属病院高密度無菌治療部
pp.735-737
発行日 2000年5月10日
Published Date 2000/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907458
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●播種性血管内凝固症候群(DIC)の本態は,基礎疾患存在下の持続性の極端な凝固活性化状態であり,全身性に微小血栓が多発する.
●線溶活性化の程度により,凝固優位型DICおよび線溶優位型DICに分類され,前者は臓器症状,後者は出血症状がみられやすい.
●DICの進展度により,DIC準備状態,代償性DIC,非代償性DICに分類され,臨床経過により,急性DIC,慢性DICに分類される.
●DICの病態ごとの治療法の選択が理想である.
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