看護ミニ事典
DlC(血管内凝固症候群)/ラマーズ法
高木 皇輝
1
1自治医科大学臨床病理学
pp.673-674
発行日 1980年6月1日
Published Date 1980/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661918988
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語義
DLCとはDisseminated Intravascular Coagulation(血管内凝固症候群)の略語で,種々の疾患により血液凝固亢進と線溶亢進状態を来し,汎発性あるいは散布性に肺,腎,肝,脾,消化管,骨髄などに血栓を形成する症候群である.本症候群は凝固因子の活性化に始まって血栓形成に至る過程において,凝固因子と血小板が消費されて減少することからconsumption coagulopathy(消費性凝固異常)の,血栓ができるときに血管内凝固が起こることと,さらにそれによる線溶活性化作用が生じることからintravascular coagulation-fibrinolysis syndrome(血管内凝固線溶症候群)などの名称が用いられている.わが国ではDICがもっとも汎用されている.
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