症例によるリハ医療—内科医のために・15
筋萎縮性側索硬化症患者のリハビリテーション
藤田 雅章
1
,
江崎 宏典
2
,
河合 正行
3
,
野崎 貞徳
3
1国立療養所長崎病院リハビリテーション科
2国立長崎中央病院総合診療科
3国立長崎中央病院リハビリテーション科
pp.489-494
発行日 2000年3月10日
Published Date 2000/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907402
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
筋萎縮性側索硬化症(ALS)は,原因不明で根本的治療法の確立されていない進行性の神経難病である.初発症状は上肢の不自由や筋萎縮が約半数であるが,次いで球麻痺や下肢筋萎縮が生じ,漸次進行すると筋萎縮,筋力低下は全身に及び,末期には寝たきり状態となる.多くは球麻痺による呼吸不全や誤嚥のために死に至る(表1)1).
今回,筆者らは気管切開し人工呼吸器を着けたまま在宅復帰ができている症例を紹介し,その取り組みと問題点について述べる.
Copyright © 2000, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.