今月の主題 アレルギー診療の実際
アレルギー疾患の危機管理と救急治療
食餌依存性運動誘発アナフィラキシーの原因と治療
高藤 繁
1
1聖マリアンナ医科大学内科
pp.266-267
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907356
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●食餌依存性運動誘発アナフィラキシーの原因食物としては,エビ,カニ,カキなどの貝・甲殻類と小麦製品が多い.
●食事終了から症状発現までの時間は30分〜3時間半,運動開始から症状発現までの時間は5〜50分が多い.
●症状は,じんま疹,呼吸困難,意識障害が多い.
●診断には詳細な問診が重要である.
●予防については,食後3時間は運動を控えるように指導すること,また,原因食物の摂取を避けるよう指導することが重要である.
●アナフィラキシーショックが発症したときは,他の原因で生じた場合と同様の救急処置を要する.
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