今月の主題 アレルギー診療の実際
喘息
妊娠と喘息
大友 守
1
1同愛記念病院アレルギー呼吸器科
pp.252-255
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907352
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●アレルゲンの除去など環境の整備も重要.
●吸入ベクロメタゾン(BDP;800〜1,000μg/日まで),テオフィリン(血中濃度8〜12μg/ml),β2刺激薬などは妊娠時にもほぼ安全とされ,これらを重症度に応じて段階的に使用.
●妊婦は薬への不安が強いので十分な説明を.
●ピークフローが予想値の60%以下では,経口プレドニン®(20〜30mg程度)の短期投与を.
●急性発作時の治療は一般患者とほぼ同じであるが,症状が続けば早めに入院を考慮.酸素飽和度が95%以上なるように酸素を使用.
●ステロイド全身投与を受けていた患者には,分娩時ヒドロコルチゾン100〜200mgの点滴静注を考慮.
●陣痛促進剤プロスタグランジンF2α®は,喘息患者では使用禁忌.
●出産1〜3ヵ月後は喘息症状が再現しやすいので,出産後は重症度に応じた治療に戻す.
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