今月の主題 アレルギー診療の実際
アレルギー疾患の薬物療法
吸入および経口ステロイド薬の作用機序・使い方—気管支喘息において
小林 信之
1
,
工藤 宏一郎
1
1国立国際医療センター呼吸器科
pp.194-197
発行日 2000年2月10日
Published Date 2000/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907335
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●ステロイドの抗喘息作用機序は多岐にわたるが,サイトカインや炎症性メディエーターの産生抑制が最も重要である.
●他の作用機序として,血管透過性や気道分泌の抑制,気道過敏性の抑制,β2刺激薬の作用増強などが挙げられる.
●プロピオン酸フルチカゾン(FP)はドライパウダーの吸入ステロイド薬で,べクロメサゾン(BDP)の2倍以上の抗炎症効果があり,かつ全身性副作用が少ない.
●経口ステロイド薬は発作治療薬(レリーバー)として短期間(3~10日)投与する.
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