増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
血液疾患・悪性腫瘍
急速に進行する血小板減少
小田 健司
1
1社会保険広島市民病院健康管理センター・内科
pp.380-382
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907174
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ポイント
●急速に進行する血小板減少は,その原因にかかわらずエマージェンシーである.
●血小板数が2万/μl以下の場合は致死的臓器出血の危険が高く,緊急性が高い状態である.
●血小板減少を認めた場合は,末梢血塗抹標本で顕微鏡下に血小板数と血球形態を確認する.
●原因が特定できない場合は,基礎疾患を迅速に診断するために骨髄検査を行う.
●病態により血小板減少機序が異なるため,治療法も基礎疾患の病態に応じて選択する.
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