増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
呼吸器疾患
気管支喘息
鈴木 直仁
1
,
佐野 靖之
1
1同愛記念病院アレルギー・呼吸器科
pp.277-282
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907132
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ポイント
●患者が来院したら,直ちに意識状態,呼吸状態,チアノーゼの有無をチェックする.
●PaO2が60Torr以下,PaCO2が45Torr以上の場合は,高度の気道閉塞が示唆される.
●治療方針を決定するうえで,発作の重症度,合併症,服薬歴,血清電解質濃度,血中テオフィリン濃度などの把握が重要である.
●アスピリン喘息患者にコハク酸エステル型ステロイド剤の急速静注は禁忌である.
●人工呼吸器管理を行う場合,PaCO2の改善よりもPaO2の維持と圧外傷の防止を優先する.
●内科的薬物療法に反応しない場合は,気管支拡張作用のある麻酔薬の使用を考慮する.
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