増刊号 内科エマージェンシーと救急手技
疾患からみた内科エマージェンシー
神経疾患
脳炎
阿久津 二夫
1
1小田原市立病院内科
pp.223-225
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907109
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ポイント
●発熱,頭痛の患者が意識障害,痙攣,髄膜刺激症状などを呈したとき脳炎を考える.
●脳炎はneurological emergencyであり,なかでもヘルペス脳炎は頻度が高く,重篤で予後不良な疾患であるが,唯一治療法が確立されている.
●ヘルペス脳炎を疑ったら直ちにacyclovir治療を,二次性脳炎にはステロイド治療を開始する.
●ヘルペス脳炎の診断は,髄液抗体価の変動かPCR法によるウイルスのDNAの証明である.
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