今月の主題 MRI
MRIの臨床応用
頭頸部・縦隔
高原 太郎
1
,
中島 康雄
1
,
新美 浩
1
,
尾上 正孝
2
,
石川 徹
1
Taro TAKAHARA
1
,
Yasuo NAKAJIMA
1
,
Hiroshi NIIMI
1
,
Masataka ONOUE
2
,
Toru ISHIKAWA
1
1聖マリアンナ医科大学放射線医学教室
2山梨県立中央病院放射線科
キーワード:
MRI
,
頭頸部
,
縦隔
Keyword:
MRI
,
頭頸部
,
縦隔
pp.39-46
発行日 1994年1月15日
Published Date 1994/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901833
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MRIはCTに比較して,放射線被曝がないことや軟部組織分解能が高いことなど種々の利点を持っている一方,撮影範囲に磁性体があると撮像不能であることや,対象の動きの影響を受けやすいことなどの欠点がある.特に頭頸部(特に喉頭,下咽頭)と縦隔は,嚥下や呼吸運動,血流などに起因するアーチファクトが出やすい部分である.アーチファクト対策としてはフローコンペンセーションやSAT (サット)パルスなどと称されている技術,息止め撮影,加算回数の増加などが効果がある.MRIの特性を理解したうえでこれらの対策を講じることが肝要である.〔臨床検査38:39-46,1994〕
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