Japanese
English
特集 下肢のむくみ
リンパ性のむくみ
Lymphedema
加藤 逸夫
1
,
北川 哲也
1
Itsuo Kato
1
,
Testuya Kitagawa
1
1徳島大学医学部心臓血管外科
1Department of Cardiovascular Surgery, School of Medicine, The University of Tokushima
pp.633-639
発行日 1993年7月15日
Published Date 1993/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1404900694
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はじめに
間質組織内液が過剰に貯留した状態が,むくみすなわち浮腫である.浮腫は,毛細血管から間質内への水分濾過が,血管系,リンパ系による間質からの水分の排除を上回ることがある期間続くことにより生じる.リンパ性のむくみ,すなわちリンパ浮腫とは,リンパの輸送障害が原因となって発生する浮腫のことをいう.
本稿では,まずリンパの生成とその輸送に関して概説し,リンパ浮腫の発生機構について述べ,ついでその臨床症状,治療法とその問題点について言及する.
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