今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
大動脈疾患
大動脈瘤
安田 慶秀
1
1北海道大学医学部附属病院循環器外科
pp.850-854
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906800
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●近年,大動脈瘤患者がますます増加し,高齢者や虚血性心疾患,脳血管疾患などの全身合併症を有する患者にも積極的に外科治療が行われ,治療成績は著しく向上している.
●大動脈瘤の自然予後は不良で,手術が唯一の根本的治療であり,診断が確定した段階で外科治療を考慮すべきである.
●破裂例,仮性動脈瘤,疼痛や圧迫などの症状を有する症候性大動脈瘤はすべて緊急手術の適応である.
●待機手術の適応は,good riskの患者では瘤径5cm以上,リスクファクターのある患者では瘤径6cm以上が手術適応となることが多い.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.