Japanese
English
特集 腹部血管病変の診療
腹部大動脈瘤
Abdominal aortic aneurysm
松居 喜郎
1
,
宮坂 祐司
1
,
吉田 秀明
1
,
佐久間 まこと
1
,
安田 慶秀
1
,
田辺 達三
1
Yoshiro MATSUI
1
1北海道大学医学部第2外科
pp.539-544
発行日 1990年5月20日
Published Date 1990/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900088
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今日,腹部大動脈瘤の待期的手術はほぼ安全なものとなっており,直径4cm以上の腹部大動脈瘤は破裂の可能性があることから手術適応とされる.しかし,破裂性腹部大動脈瘤に対する手術は一般に死亡率30〜50%とされ不良であり,破裂に至る前の早期診断,早期手術が重要である.腹部大動脈瘤の診断は一般にエコー,CTなどで容易に行われる.手術方法は瘤切除+人工血管置換術である.特に破裂例では中枢側大動脈遮断経路が問題となり種々の工夫がなされる.また最近は,手術成績の向上に伴いpoor risk症例にも手術適応が拡大されつつあり,よりきめ細かな術前・術中・術後管理が必要である.
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