今月の主題 内科医がよく遭遇する血管疾患
イントロダクション
血管の解剖と病態
錦見 尚道
1
,
櫻井 恒久
1
,
二村 雄次
1
1名古屋大学医学部第1外科
pp.804-808
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906789
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
ポイント
●動脈拍動を触知しないのか,触知できていないのかは,動脈疾患の診断で最も重要なポイントとなる.触知すべき動脈の位置を,筋肉,骨などとの関係において理解しておく必要がある.
●上肢に比べ下肢のほうが静脈疾患の頻度は多い.表在静脈の走向には個体差が大きいが,大伏在静脈は下肢内側の静脈還流を受け,小伏在静脈は下腿内側の静脈還流を受けている.下肢では深部静脈が90%,表在静脈が10%程度の割合で静脈還流に寄与している.
Copyright © 1998, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.