Japanese
English
臨床報告・1
上大静脈症候群に対し右内頸静脈—大腿静脈間バイパス術が奏効した1例
A case of jugular-femoral vein bypass for brain edema due to SVC syndrome
岡本 哲也
1
,
錦見 尚道
1
,
桜井 恒久
1
,
池沢 輝男
1
,
矢野 孝
1
,
二村 雄次
1
Tetsuya OKAMOTO
1
1名古屋大学医学部第1外科
キーワード:
上大静脈症候群
,
バイパス術
,
脳浮腫
,
ePTFE
Keyword:
上大静脈症候群
,
バイパス術
,
脳浮腫
,
ePTFE
pp.1371-1374
発行日 1995年10月20日
Published Date 1995/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902006
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はじめに
上大静脈症候群は,悪性疾患や縦隔炎,血栓症によって上大静脈が外因性・内因性に狭窄または閉塞した結果,静脈還流障害をきたし,上半身のうっ血が惹起される徴候を示す1).今回われわれは,原因不明の上大静脈症候群で脳浮腫をきたした症例に対して,緊急手術としてリング付expanded polytetrafuluoroethylene(ePTFE)グラフトを用いた内頸静脈〜総大腿静脈間バイパス術を施行したところ,著明な臨床効果を得たので報告する.
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