今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
いま,そこにある自己免疫性肝疾患
診断の実際と臨床医の疑問点
自己免疫性肝疾患は腹腔鏡でどこまで診断できるか
渡辺 誠
1
,
赤木 収二
1
,
佐藤 秀一
1
1島根医科大学第2内科
pp.60-61
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906626
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ポイント
●本稿では,自己免疫性肝炎(AIH),原発性胆汁性肝硬変症(PBC),原発性硬化性胆管炎(PSC)および自己免疫性胆管炎(AIC)の腹腔鏡所見について述べる.
●特徴的腹腔鏡所見は,AIHでは溝状陥凹,多小葉性赤色紋理,PBCでは赤色パッチ,白色紋理,なだらかな起伏,PSCでは溝状陥凹,白色紋理である.AICでは,PBCの腹腔鏡所見プラス赤色紋理である.
●自己免疫性肝疾患における肝病変には部位差がみられるので,腹腔鏡による肝表面全体の観察がきわめて重要である.
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