今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
いま,そこにある自己免疫性肝疾患
診断の実際と臨床医の疑問点
自己免疫性肝内胆汁うっ滞と薬物性肝障害の鑑別
溝口 靖紘
1
1大阪市立大学医学部第3内科
pp.53-55
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906624
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ポイント
●自己免疫性肝炎,薬物性肝障害における肝内胆汁うっ滞は,ともに催胆汁うっ滞因子が関与し,従来とは全く異なった免疫性肝内胆汁うっ滞症という概念が導入された.
●自己免疫性肝炎,薬物性肝障害においてともに肝内胆汁うっ滞が発症するが,自己免疫性肝炎では肝内胆汁うっ滞は弱く,むしろ肝細胞障害の傾向が強く,薬物肝障害では高度の肝内胆汁うっ滞の傾向が強い.
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