今月の主題 自己免疫性肝疾患のNew Wave
ようこそ自己免疫性肝疾患へ
各種自己抗体の意義と用いかた
小野塚 靖
1
,
米沢 仁
1
,
磯部 宣子
1
1健康保険総合川崎中央病院検査部
pp.25-29
発行日 1998年1月10日
Published Date 1998/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906617
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ポイント
●自己抗体の出現は自己免疫性肝疾患を特定する血清学的所見の一つである.
●自己抗体のスクリーニングには間接蛍光抗体法が適しており,自己免疫性肝疾患に関連したほとんどの自己抗体の検出あるいはその存在の推定ができる.
●自己免疫性肝疾患における自己抗体の検出は診断上有用であるが,抗体価は重症度の判定,治療効果や予後の予測にはほとんど役立たない.
●自己抗体は偽陽性例も認められるので,その臨床的あるいは診断的意義は,自他覚症状,検査成績,組織所見,特異抗体の同定などを総合して評価する.
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